クレジットカードと自動車ローンの審査の違いは?審査基準や難易度は?
クレジットカードや自動車ローンを利用する際に、審査に違いはあるのか、審査基準や審査難易度はどうなっているのか非常に気になりますよね。
申し込みを行う方の職業・収入などの属性によっては、クレジットカードは審査に落ちたが自動車ローンの審査には通った事例や自動車ローンの審査に落ちたがクレジットカードは何とか作れたというケースもあります。
では、クレジットカードと自動車ローンの審査は何が違うのでしょうか。クレジットカードと自動車ローンの審査基準や審査の難易度についてまとめました。
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目次
クレジットカードと自動車ローンの審査の違いは?
クレジットカードと自動車ローンは、どちらもショッピングローンの審査となります。
ショッピングローンとは、アコムやSMBCモビットのような直接お金を借りることができるカードローンではなく、家具や家電、自動車や住宅などの商品を購入するために利用するローンです。
そこで、ショッピングローンの審査では、申し込みを行った方がいくらまでローンが組めるのか、いくらまでならクレジットカードの利用限度額を設定できるのかを調査します。
それが、割賦販売法の支払可能見込額の調査です。支払可能見込額は「年収-年間請求予定額-生活維持費」で算出することができます。
支払可能見込額とは?割賦販売法の支払可能見込額の算出方法とは
クレジットカードと自動車ローンの個人信用情報機関の違いは?
クレジットカードや自動車ローンは、手元に現金がなくても商品を購入することができるショッピングローンとなりますので、クレジットカードや自動車ローンを利用するには、所定の審査に通過することが条件となります。
また、クレジットカードや自動車ローンの審査では、申込者の返済能力を確認するためにも、現在の利用状況や過去の返済状況などを確認します。
そのため、クレジットカードや自動車ローンに申し込みを行うと、個人信用情報機関と呼ばれる専門の情報機関に照会して、申込者の信用状況を確認することになります。
ただし、申し込みを行うカード会社やローン会社によっては、照会する個人信用情報機関も異なるようになります。
個人信用情報機関の違い
クレジットカードの個人信用情報機関
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クレジットカードを発行している各カード会社では、主に個人信用情報機関のCIC(株式会社シー・アイ・シー)、及びJICC(日本信用情報機構)で過去の利用状況や返済履歴などを確認しています。そのため、CICやJICCに支払いの遅れや延滞の記録が残っていると、新規でクレジットカードを作ることが困難となります。
自動車ローンの個人信用情報機関
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自動車ローンを取り扱っている信販会社やローン会社では、カード会社と同じようにCIC、及びJICCで利用状況を確認しています。ただし、銀行や信用金庫のマイカーローンの場合には、主に全銀協(全国銀行協会)で確認することになります。
クレジットカードと自動車ローンの審査基準の違いは?
クレジットカードと自動車ローンは、どちらも割賦販売法の支払可能見込額の調査が義務付けられているショッピングローンです。
また、いくらまでローンが組めるのか、いくらならクレジットカードの審査に通るのかについても、クレジットカードも自動車ローンも支払可能見込額の調査を行った上で決定することになります。そのため、クレジットカードと自動車ローンは、基本的に同一の審査基準となります。
ただし、支払可能見込額の調査には例外がありますので、例外に該当する場合には支払可能見込額の調査は行わずにクレジットカードや自動車ローンを利用することができます。
クレジットカードの支払可能見込額の例外
限度額が30万円以下のクレジットカードの場合
限度額が30万円以下のクレジットカードは支払可能見込額の例外です。
一時的な増枠の場合
海外旅行や結婚式などの一時的なクレジットカードの増枠は支払可能見込額の例外です。
クレジットカードを更新する場合
クレジットカードの更新時は、債務残高が5万円未満の場合は審査無しで更新可能です。5万円以上の場合でも、簡易な審査で更新が可能です。
ショッピングローンの支払可能見込額の例外
10万円以下の生活に必要な買い物の場合
家電、携帯電話などの生活に必要なもので、10万円以下の商品なら支払可能見込額の例外です。
自動車などの生活に必要な高額な買い物の場合
自動車などの高額な商品でも、生活に必要なものであれば支払可能見込額の例外となります。
教育に必要なローンの場合
教育に必要なローンの場合も支払可能見込額の例外です。
医療費や介護費などの緊急時の場合
医療費や介護費用などのローンも支払可能見込額の例外です。
クレジットカードと自動車ローンの審査難易度の違いは?
クレジットカードと自動車ローンは、どちらも商品を購入するために利用するショッピングローンとなりますので、基本的には同一の審査基準となります。
もちろん、カード会社や信販会社によって審査基準はそれぞれ異なりますが、法律で定められている個人信用情報機関の照会や支払可能見込額の調査などは同一です。
ただし、クレジットカードと自動車ローンの審査の難易度については、自動車ローンのほうが審査に通過しやすいとされています。
自動車ローンが審査に通りやすい理由
自動車を担保にローンを組むため
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自動車ローンは自動車を担保にローンを組みますので、クレジットカードよりも審査に通りやすくなります。
逆にクレジットカードは無担保・無保証でカードを発行しますので、カード会員の信用のみでクレジットカードを利用することになります。
支払可能見込額の例外に該当するため
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自動車のように高額な商品であっても、生活に必要なものであれば支払可能見込額の例外となります。例外に該当する場合は、支払可能見込額の調査は行わずに自動車ローンを利用できるようになります。
ただし、支払可能見込額の例外は、自動車が生活に必要な場合となりますので、メルセデス・ベンツやBMW、ロールスロイスやベントレー、ポルシェやフェラーリなど、いわゆる高級車と呼ばれる自動車のローンは支払可能見込額の例外には該当しないと考えておいたほうが良いでしょう。
クレジットカードや自動車ローンの審査に不安があるなら?
クレジットカードや自動車ローンは、申し込みを行った方の返済能力を審査した上で利用が可能かどうかを判断します。
ただ、クレジットカードと自動車ローンの審査には例外処置がありますので、例外となった場合には支払可能見込額の調査を省略することができるようになります。
たとえば、クレジットカードの申し込みなら、10万円の利用限度額でキャッシング枠は希望せずにショッピングのみで申し込みを行います。たとえば、自動車ローンの申し込みなら、30万円~50万円以下の中古車(国産車)を購入します。
支払可能見込額の例外に該当すれば、支払可能見込額の調査は行わずに審査可決となりますので、通常よりもクレジットカードやローンの審査に通りやすくなります。
支払可能見込額の例外は延滞や遅れがあると利用できない
支払可能見込額の例外は、支払いの遅れや延滞がないことが大前提となる例外処置です。そのため、過去に長期的な延滞を繰り返していた場合や支払の遅れがある場合には、支払可能見込額の例外処置が非常に難しくなります。
支払可能見込額の例外は、あくまでも消費者の利便性を考慮した例外処置となりますので、毎月遅れずに支払いができることは絶対条件なのです。
支払いの遅れや延滞は、クレジットカードや自動車ローンの審査にとって致命的となりますので、毎月決められた日にきちんと返済することが重要です。