クレジットカードエラーの原因は?決済エラーや認証エラーの理由は?
クレジットカードで買い物をする際に、エラーが出て支払いができなかったことはないでしょうか。
クレジットカードは、現金の代わりに支払いをすることができる非常に便利なカードですが、稀にクレジットカードの支払いがエラーになって、その場では決済を完了することができず、結局クレジットカードで買い物をすることができなかったというケースが多いのです。
では、クレジットカード決済でエラーが出る理由は何でしょうか。決済エラーや認証エラーの原因についてまとめました。
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クレジットカードの決済でエラーが出る原因は?
クレジットカードを利用していると、稀にエラーになって決済ができないことがあります。カード決済でエラーになった場合には、そのクレジットカードでは支払いをすることができませんので、他のクレジットカードで支払いをするか、現金で支払うことになります。
仮に、クレジットカードでエラーが出た際に、現金も持っていない、他のクレジットカードもないとなると、その場で支払いをすることができなくなりますので、商品の購入を諦めることになります。
そこで、クレジットカードの決済でエラーが出る原因は、利用限度額のオーバーや有効期限が切れていることが考えられます。また、不正利用防止のため、10万円~20万円以上の大きな買い物をする際にも、稀にクレジットカード決済でエラーが出ることがあります。
クレジットカードのエラーコード一覧
G12(取扱不可) | クレジットカードが使用できない状態の場合に発生するコードです。既にカードを退会している場合も発生します。 |
G30(保留判定) | クレジットカード会社が取引内容や決済金額などを総合的に判断して、保留にした場合に発生するコードです。決済ができなかった理由等については、カード会社に直接問い合わせをすることになります。 |
G42(暗証番号エラー) | 入力した暗証番号が間違っていた場合、誤りがある場合に発生するコードです。入力した内容を確認して変更手続きを行うことで決済が可能です。 |
G54(取扱不可) | 1日の利用回数や利用金額がオーバーしている場合に発生します。他のクレジットカードで改めて決済をやり直す必要があります。 |
G55(限度額オーバー) | クレジットカードの限度額を超えた決済を行った際に発生します。他のクレジットカードに変更して決済をやり直すことになります。 |
G60(事故カード) | 事故カードが使用された場合に発生します。事故カードでは正常に決済をすることはできませんので、他のクレジットカードを使用することになります。 |
G61(無効カード) | 無効カードが使用された場合に発生します。無効となっているクレジットカードは使用できませんので、他のクレジットカードを利用することになります。 |
G65(会員番号エラー) | 入力したカード番号に誤りがある場合、入力間違いがある場合に表示されます。入力した番号を再度確認することが重要です。 |
G68(金額エラー) | 利用金額に誤りがある場合に発生するコードです。店舗側のミスが考えられますので、確認が必要です。 |
G71(ボーナス月エラー) | 設定のないボーナス月が入力された場合に発生するコードです。再度入力するか、ボーナス払い以外の支払い方法を選択することになります。 |
G74(分割回数エラー) | 設定のない分割払いが入力された場合に発生するコードです。対応可能な分割回数に変更するか、一括払いに変更することになります。 |
G78(支払区分エラー) | 支払い回数に対応していない場合に発生します。カード会社に連絡が必要です。 |
G83(有効期限エラー) | 入力した有効期限に誤りがある場合に発生するエラーです。入力内容を改めて確認して、正しい情報を入力します。 |
G95(オンライン終了) | メンテナンス中や業務が終了している場合に発生します。時間帯をずらすか、カード決済以外の決済方法への変更が必要です。 |
G97(取扱不可) | オーソリ処理の要求が拒否され、カードが取扱不能になった場合のエラーです。他のクレジットカードに変更する必要があります。 |
G98(取扱不可) | 無効カードが使用された場合に発生するエラーです。他のクレジットカードに変更が必要です。 |
G99(取扱不可) | メンテナンス中などに発生するエラーです。支払い方法を変更するか、業務時間帯に再度決済を行う必要があります。 |
H71(ボーナス月不正) | ボーナス払いの取扱期間外の場合に発生するエラーです。一括払いや分割払いに変更が必要です。 |
クレジットカードエラーの原因
利用限度額がオーバーしている場合
クレジットカードは、会員ごとに利用限度額が設定されていますので、設定された限度額を超えた利用はできない仕組みです。
たとえば、利用限度額が10万円のクレジットカードでは、10万円までは利用することができますが、10万円を超える利用はできません。限度額をオーバーしている状態で、それでもクレジットカードを利用しようとすると、カード決済時にエラーとなり、それ以上の決済ができなくなります。
また、クレジットカードの利用限度額には支払いが完了していない未払い分も含まれますので、気が付かないうちに限度額をオーバーしていたということも考えられます。
クレジットカードの有効期限が切れている場合
クレジットカードには有効期限がありますので、有効期限が切れているクレジットカードは決済エラーとなります。
10万円以上の高額商品を購入する場合
クレジットカードで10万円以上の高額な商品を購入する場合にも、決済時にエラーが出ることがあります。特に、普段あまりクレジットカードを使っていない方が、いきなり10万円以上の高額な商品を決済しようとすると、セキュリティがかかって決済でエラーが出ることがあるのです。
また、普段はコンビニやスーパーで数百円~千円前後の買い物をしている方が、いきなり高額な商品を購入する場合も危険です。毎月コンスタントに何十万円も買い物をしている方や年間300万円~500万円以上の決済をしている方なら、高額商品の購入でも特に問題なくクレジットカードを利用することができます。
しかし、普段はほとんど使っていない方が、ある日突然、高額な商品を決済するというのは非常に不自然な行為なのです。そのため、クレジットカードで10万円を超える高額商品を購入する際には、カード決済でエラーが出ないように事前にカード会社にその旨を連絡されることをおすすめします。
換金性の高い商品を購入する場合
換金性の高い商品を購入する場合にも、クレジットカード決済でエラーが出ることがあります。たとえば、商品券やギフト券、QUOカードやグルメカードなど、金券ショップで現金に換えることができる商品をクレジットカードで大量に購入すると、カード決済が止まることがあります。
クレジットカードは、ショッピング枠の現金化を禁止していますので、すぐに現金化できるような商品の購入は、クレジットカード決済でエラーが出る可能性が非常に高いのです。
サーバーメンテナンスで決済ができない場合
ネット通販で深夜にクレジットカード決済が利用できない場合は、サーバーのメンテナンスによるエラーが考えられます。
クレジットカード決済は、原則24時間年中無休で利用することができますが、カード決済を円滑に進めるためには定期的な保守・管理が必要になりますので、比較的利用者が少ない深夜や早朝などの時間帯を使って、メンテナンスを行うことがあります。サーバーメンテナンスでカード決済ができなかった場合には、少し時間をあけて再度カード決済を行うと、通常どおりクレジットカードを利用することができます。
支払いが遅れている場合、延滞している場合
クレジットカードの支払いで遅れや延滞があると、カード会社側で強制的にクレジットカードを止めてしまう場合があります。また、何度も繰り返し支払いが遅れているという場合にも、新たな決済ができないように強制的にカードを止めることもあります。
支払いの遅れや延滞は、その後のクレジットカード利用に大きな影響が出ますので、毎月の引き落としには絶対に遅れないようにすることが重要です。
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クレジットカードのエラーを回避するには?
クレジットカードの決済エラーや認証エラーを回避するには、異なる国際ブランドで複数のクレジットカードを保有することです。
たとえば、ジェーシービーが直接発行しているプロパーカードのJCBカードと、日本で初めてVisaカードを発行した三井住友カード(旧三井住友VISAカード)の2枚を取得して、常に財布には2枚のクレジットカードを入れておくことで、万が一、決済時にエラーとなっても、もう1枚のクレジットカードで支払いを完了させることができます。
特に三井住友カード(旧三井住友VISAカード)は、国際ブランドのVisaとMastercard®の2枚を発行する「デュアル発行」が可能なカード会社となりますので、三井住友カード(旧三井住友VISAカード)でデュアル発行を行うことで、Visa、Mastercard®、JCBの3つの国際ブランドを保有することができるようになります。
クレジットカードの保有枚数
クレジットカードを1枚しか持っていない場合は?
逆に、クレジットカードを1枚しか持っていないとなると、その1枚で決済エラーが出るとクレジットカードで買い物をすることができなくなります。
また、決済エラーや認証エラーは国際ブランドごとにエラーが出ることもありますので、同じ国際ブランドで複数枚のクレジットカードを保有しても、結局クレジットカードが使えないという場合もあるのです。そのため、クレジットカードを利用する際には、それぞれ異なる国際ブランドで複数枚のクレジットカードを使い分けることが重要です。
クレジットカードのエラーは、それほど頻繁に起こるものではありませんが、お店でカード決済のエラーが出ると、かなり恥ずかしい思いをすることがあります。
異なるブランドで複数枚のクレジットカードを保有することで、たとえエラーが出てもスムーズに決済を行うことができますので、複数枚のクレジットカードを使い分けることは非常に重要なことなのです。
クレジットカードエラーで強制退会も!?
クレジットカードエラーには特に問題ないエラーと今後のクレジットカード利用が制限される可能性がある非常にまずいエラーの2種類があります。
たとえば、クレジットカード番号や有効期限、暗証番号の入力間違い、店舗側のメンテナンスや業務終了によるエラーなどは、特に問題がないクレジットカードエラーとなります。仮にカード番号などの入力ミスがあった場合には、改めて正しい番号を入力し直すことで、通常どおりクレジットカードを利用することができます。
しかし、クレジットカードの支払いに遅れている場合や延滞によるエラーの場合には、今後のクレジットカードやローンの利用が非常に厳しくなります。
支払いの遅れや延滞でブラックになる
クレジットカードの支払いで遅れや延滞があると、今後のクレジットカードやローンの利用がかなり厳しくなります。
クレジットカードの支払い状況は、CICやJICC、全銀協といった個人信用情報機関に全て記録されますので、どこかで支払いが遅れると、他のクレジットカードやローンにも大きな影響が出ます。
特に支払いの遅れや延滞でクレジットカードエラーになるということは、カードブラックの一歩手前という状態ですから、非常に危険なのです。
今後も通常どおりクレジットカードを利用するには?
今後も通常どおりクレジットカードを利用するには、支払いの遅れや延滞を回避することです。
クレジットカードの支払いは、たとえ1日でも遅れたら延滞として処理されますので、必ず毎月の支払い日に引き落としになるように返済することが重要です。
万が一、クレジットカードの引き落としに間に合わなかった場合には、下記の方法ですぐに対処することで、これからも通常どおりクレジットカードを利用することができるようになります。
クレジットカード引き落とし日の当日に間に合わなかった時の対処法
ブラックになってからでは遅すぎる
クレジットカードの支払いを何日も放置していると、いわゆる「ブラック」の状態になります。
ブラックになると、どのクレジットカードに申し込みをしてもカード審査に落ちてしまうことになります。クレジットカードが作れないということは、自動車ローンやショッピングローンなどの信販系も一切利用することができなくなりますので、今後の生活にも大きな影響が出ます。
また、1度ブラックに陥ると、その後に復活することは非常に困難です。仮に復活できても、5年~10年以上、あるいは10年~20年以上はクレジットカードが作れない、ローンも組めない状態が続きますので、ブラックになる前に対処することが最も重要なのです。