クレジットカードで収入証明書の提出を無視したら利用停止になる?
クレジットカードを利用していると、カード会社から収入を証明する書類の提出を求められることがあります。
収入証明書類とは、源泉徴収票や確定申告書、所得証明書や納税通知書などの収入を証明する書類となりますが、収入証明書の提出をうっかり忘れてしまった場合や提出する時間がなくてそのまま放置している場合、あるいは提出が面倒で無視している場合には、クレジットカードの利用が制限されることがあります。
カード会社から収入証明書の提出を求められたら、必ず期日までに対応することが重要です。
目次
クレジットカードに収入証明書の提出は必要?
一般的に、クレジットカードは何らかの商品を購入する目的で利用するショッピングカードということもあり、原則としてクレジットカードの利用では給料明細書や源泉徴収票、確定申告書などの収入を証明する書類の提出は必要ありません。
仮にクレジットカードのショッピング枠が100万円を超える場合でも、あるいはショッピング枠が300万円~500万円以上であっても、基本的にはクレジットカードのショッピングでは収入証明書の提出は不要です。
そのため、クレジットカードの申し込みの際に、カード会社から収入証明書の提出を求められることはありませんし、クレジットカードを利用中に、いきなり収入証明書の提出が必要になることもありません。
クレジットカードにおける収入面は、あくまでも申込者や会員の自己申告によるものとなりますので、収入を証明する書類を提出する必要はないのです。
ただし、クレジットカードにキャッシング枠を追加する際には、収入証明書が必要になる場合があります。
カード会社から収入証明書の提出を求められるのはどんな時?
クレジットカードのキャッシングを利用する場合
クレジットカードのキャッシングを利用する場合には収入証明書が必要です。
クレジットカードはショッピングを目的としたカードではありますが、追加機能として現金を引き出すことができるキャッシング機能があります。
キャッシングの利用は、総量規制で年収の3分の1までと定められていますので、クレジットカードにキャッシング機能を追加すると、収入証明書の提出を求められることになります。
収入証明書が必要になる場合
クレジットカードのキャッシング機能は、収入証明書を提出しなくても利用することができます。
総量規制では、他社を含めてキャッシングの利用が合計100万円を超える場合、又は1社で50万円を超える場合に収入証明書が必要となりますので、他社のキャッシング利用がなく、キャッシング枠が5万円~10万円であれば、収入証明書を提出しなくてもキャッシングを利用することができる場合があります。
ただし、その後に他社のキャッシングを利用したり、キャッシング枠の増額などがあると、カード会社側から収入証明書の提出を求められる場合があります。
そのため、クレジットカードのキャッシング枠を利用する際には、カード会社から収入証明書の提出を求められることを覚えておくほうが良いでしょう。
収入証明書の提出を無視したらどうなる?
カード会社から収入証明書の提出を求められた際に、連絡を無視したり提出しなかった場合には、クレジットカードのキャッシング枠の利用が停止されます。
キャッシング枠が停止されると、以降はカードで現金を引き出すことができなくなります。ATMで現金を引き出そうとしても、エラー画面が表示されますので、完全にキャッシングが利用できなくなります。
ただし、クレジットカードのショッピング枠とキャッシング枠は、それぞれ異なるサービスとなりますので、仮にキャッシング枠が停止されたとしても、クレジットカードのショッピング枠は通常どおり利用することができます。
また、収入証明書の提出期限を過ぎてキャッシング枠が停止されたとしても、改めて収入証明書を提出することで、キャッシング枠を復活させることも可能です。
カード会社からの連絡を無視すると信用が下がる可能性も!?
クレジットカードの収入証明書の提出は、あくまでもキャッシング枠を利用する際に提出するものとなりますので、キャッシング枠を利用しない場合には収入証明書の提出は不要です。
また、カード会社から収入証明書を求められた際に、仮に収入証明書を提出しなかったとしても、クレジットカードのショッピング枠は通常どおり使うことができます。
ただ、カード会社からすると、連絡をしても無視したり何の反応もないとなると「信用できない人物」「いい加減な人物」として、あなた自身の信用を大きく損なう可能性があります。
確かに法律上はキャッシングを利用しなければ収入証明書の提出は不要ですが、カード会社からの連絡に対して無視をするという行為はあまり得策ではありません。
仮に、今後キャッシング機能は使わないということであれば、その旨をカード会社に連絡をしてキャッシング機能を停止してもらえば解決します。しかし、連絡を無視する行為は、今後のカード会社との関係を悪くするだけですから、自らカード会社に連絡をすることは非常に重要なことなのです。