クレジットカード払いでクーリングオフできる?カード会社への連絡は?
クーリングオフとは、訪問販売やキャッチセールス、電話勧誘などで契約した取引内容を解除することができる消費者保護の制度です。
たとえば、エステの勧誘や貴金属の購入、学習塾やパソコン教室の契約、結婚情報サービスへの入会などが該当しますが、クーリングオフを活用することで、一定期間は無条件で契約を解除することができます。
では、クレジットカード払いで契約した取引でもクーリングオフはできるのでしょうか。クレジットカード払いでクーリングオフをする場合は、カード会社への連絡は必要なのでしょうか。
クレジットカード払いでもクーリングオフできる?
クーリングオフは、契約から一定期間は無条件で契約を解除することができる法律上の制度です。また、クーリングオフはキャンセル料金や違約金などは一切発生せずに、無条件で契約をキャンセルすることができますので、非常に便利な制度です。
そこで、クレジットカードで支払いをした商品やサービスでクーリングオフができるかどうかについては、クレジットカード払いでも特に問題なくクーリングオフをすることができます。
クーリングオフの制度は、料金の支払い方法に関係なくクーリングオフをすることができますので、仮に現金一括で支払い済みだとしても、クレジットカードやショッピングローンで契約済みでも、無条件で契約を解除することができるのです。
既に料金を支払ってしまったという場合でも、クーリングオフをすることで全額を返金してもらうことができますので、料金を支払い済みでも問題なくクーリングオフをすることが可能です。
ただし、契約した事業者が既に倒産している場合には、料金を返してもらうことが難しくなりますので、事業者が倒産している場合には専門家に相談・依頼するほうが良いでしょう。
クーリングオフはカード会社にも連絡は必要?
クーリングオフは、無条件で契約を解除することができる制度です。また、仮に料金を支払い済みだったとしても、クーリングオフをすることで全額返金されますので、クーリングオフは非常に便利な制度です。
そこで、クーリングオフをする際のカード会社への連絡については、特にカード会社に連絡をする必要はありません。カード会社は、あくまでも支払いを代行している会社となりますので、クレジットカード払いにおけるクーリングオフでは、カード会社への連絡は不要です。
ただし、クーリングオフをしているにも関わらず、契約した事業者がカード決済をキャンセルしない場合、あるいはクレジットカードから料金が引き落としになった場合には、念のためカード会社に連絡をするほうが良いでしょう。
支払いサイクルや契約のタイミングによっては、銀行口座から一度引き落としになった後に返金されるケースもありますが、世の中には意図的に返金しない悪徳業者もいますので、クーリングオフをしているのにすぐに返金の対応がない場合には、念のためカード会社にもクーリングオフを行った旨を伝えておくことをおすすめします。
冷静に考えて「おかしいな」と思ったらクーリングオフをする
クーリングオフは、消費者に考える時間を与える制度です。自分自身が欲しいと思って購入した商品であれば別ですが、特に欲しいと思うような商品でなくても、第3者におすすめされてその場の雰囲気でつい契約してしまうこともあります。
クーリングオフとは、本当に必要な商品かどうかを後日改めて見直すことができる制度ですから、ちょっとでも「おかしいな」と思ったら、一旦クーリングオフをして契約を解除することが重要です。
特に「今ならこの価格ですよ」とか、「あなただけ特別にサービスします」とか、「今日契約したら割引します」というように、契約を急がせるような場合には、時間をあけて改めて考え直すほうが良いでしょう。
本当に欲しい商品であれば、クーリングオフをした後でも、その後に自分自身の意思で改めて購入すればいいわけですから、その場の勢いで契約をする必要はないのです。