家族がブラックだとクレジットカードが作れない?ローンも組めない?
家族や親戚がブラックだと、クレジットカードが作れなかったり、住宅ローンや自動車ローンなどのローンが組めないのではないかと不安に思われている方も多いのではないでしょうか。
たとえば、数年前に親が自己破産をしているとか、過去に兄弟が債務整理をしているなど、家族や親戚が過去に何らかの金融事故を起こしている場合、家族もローンが組めなくなるのではないかと、かなり不安になるものなのです。
では、家族がブラックだとクレジットカードやローンを組むことができないのでしょうか。家族や親戚が過去に自己破産や債務整理などをしていても、通常どおりクレジットカードやローンを利用することができるのでしょうか。
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目次
ブラックとは?ブラックリストとは?
クレジットカードやローン、キャッシングなどで使われるブラックとは、過去に自己破産や債務整理などを行った人を「ブラック」と言います。
これは、自己破産や債務整理などの金融事故を起こすと、各金融会社のブラックリストに載って、もう二度とお金を借りることができなくなるということから、金融事故をブラックと呼びます。
ブラックリストは存在しない!?
正確には、ブラックリストというものは、この世に存在しません。自己破産や債務整理を行うと、各金融会社が情報を共有するために、個人信用情報機関に記録が残ることにはなりますが、何らかのリストが存在して、その後、クレジットカードが作れなくなる、ローンが組めなくなるという意味ではありません。
ただし、金融事故の記録は残りますので、自己破産後や債務整理後はクレジットカードやローン、キャッシングなどが利用できなくなります。
家族がブラックだとクレジットカードが作れない?
では、家族がブラックだとクレジットカードが作れなくなるのかとなりますが、家族に自己破産者がいても、特に問題なくクレジットカードは作れます。住宅ローンや自動車ローンなども普通に利用することができます。もちろん、キャッシングやカードローンなどで、お金を借りることも可能です。
クレジットカードやローンの審査は、原則として申し込みを行った方のこれまでの利用状況や返済状況は確認しますが、申込者の家族や親戚までは確認しません。そのため、仮に親が自己破産をしたとしても、兄弟や親戚が債務整理をしたとしても、あなたに何らかの影響が出るということはありませんので、安心してクレジットカードやローンを利用することができます。
ただし、いくつかの条件が重なってしまうと、場合によっては家族の金融事故の影響で、クレジットカードやローンを利用することができなくなる可能性があります。
家族がブラックだと審査に影響が出る条件とは?
クレジットカードやローンの審査は、申し込みを行った本人の収入や返済能力に応じて審査が可決されるのか、それとも否決されるのかが決まります。そのため、原則としては申込者の家族・親戚が自己破産や債務整理をしていても、夜逃げをしても、お金を踏み倒していても、全く関係なくクレジットカードを作ることができます。
ただ、下記に該当する場合には、クレジットカードやローンの審査に影響が出ることがあります。
ブラックの人と住所や電話番号が同じ場合
過去に金融事故があったブラックの人と、仮に住所や電話番号が同じ場合、クレジットカードやローンの審査に影響が出ることがあります。また、住所や電話番号が同じということは、申込者とブラックの人が家族であることもすぐにわかりますので、金融会社側がリスクを回避するためにも、カード審査やローン審査に落ちてしまうことがあります。
ブラックの人が連帯保証人になる場合
住宅ローンや自動車ローンで、ブラックの人が連帯保証人になると審査に落ちてしまうことがあります。また、住所や電話番号が異なるとしても、苗字が同じとなると、ブラックの人と家族であることがバレてしまいますので、ローン審査に落ちることがあるのです。
ご主人、又は奥さんがブラックの場合
結婚をしている方で、ご主人、又は奥さんがブラックの人は、クレジットカードやローンの審査が厳しくなる傾向があります。特にご主人がブラックの場合、世帯主がブラックとなりますので、かなり厳しくなります。
クレジットカードによっては、ご主人の名前を記載せずにカードを作ることができる場合もありますが、結婚をしている女性の方が申し込みを行う際には、ほとんどのケースで申込書にご主人の名前も記載をしますので、ご主人がブラックであることがすぐにバレてしまうのです。そのため、世帯主がブラックというのは、クレジットカードやローン審査に、かなり影響が出るようになります。
ブラックの人が利用していたカード会社やローン会社の場合
ブラックの人が過去に利用していたカード会社やローン会社の場合にも、審査が厳しくなることがあります。各金融会社は、自社の利用者については自社内で情報を共有していますので、仮に申し込みをしたカード会社が、過去にブラックの人も使っていたカード会社だった場合、その後の審査に影響が出ることがあるのです。
特に、住所や電話番号、あるいは連絡先が同じという場合には、カード審査でお断りとなるケースもありますので、ブラックの人とは別々に暮らすほうが良いでしょう。
ブラックの人との同居は避けるべき?
クレジットカードやローンの審査は、原則として申し込みを行う本人の属性によって、カード発行が可能かどうかを決定しますので、家族や親戚にブラックの人がいても、特に問題なくクレジットカードやローンを利用することができます。
ただ、ブラックの人と住所・連絡先が同じ場合や同一世帯の場合には、クレジットカードやローンの審査に悪い影響が出ることがあります。
そのため、家族や親戚がブラックで、カード審査やローン審査に不安があるという方は、住所や連絡先を別々にされることをおすすめします。特に実家暮らしの方で、親や兄弟がブラックの方は、そのまま申し込みをすると住所や連絡先が同一となり、場合によっては審査に落ちてしまうことがあります。
各金融会社としても、住所や連絡先が違う場合には家族がブラックなのかどうかを調べることはできませんので、審査に不安がある場合には、念のため住所や連絡先は別々にするほうが良いのです。
また、ブラックの人に連帯保証人をお願いすると、審査に落ちてしまうことになりますので、住宅ローンや自動車ローンなどで連帯保証人が必要な場合には、事前に確認した上で保証人をお願いするほうが良いでしょう。